ぐらはみのブログ~色々なんだりかんだり~

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【映画レビュー】苦役列車(R15+指定) クソ野郎の泥のように濁った苦い青春のお話

◆題名

苦役列車(R15+指定)

 

西村賢太の小説の映画化作品であり、小説にはこの映画の続きがあるらしい。

ちょっと気になる・・・。

 

 

◆主演等

出演:森山未來

   高良健吾

   前田敦子

監督:山下敦弘

 

 

◆あらすじ

1986年のお話、北町貫多(森山未來)は19歳、父親の性犯罪により小学校の時に家族は一家離散、中学卒業から一人暮らしをしながら日雇い仕事を続けており唯一の楽しみは読書、そんな中仕事中に専門学生で同い年の日下部正二(高良健吾)に出会い、友達となる。

正二とは次第に仲良くなっていき、貫多がずっと気になっていた古本屋の女の子、桜井康子(前田敦子)とも正二を通して友達となることができた。

しかし貫多の性格や口の悪さの為か、周りが段々と離れて行ってしまい・・・。

そんな貫多の将来の夢とか恋愛とか仕事とかについての物語。

 

 

◆こんな人に薦めたい

苦しい現状をもがく若者の物語です、R15+指定なので色々と汚くエグイシーンがありますが、大丈夫な方はいかがでしょうか?

 

 

◆ここが見どころ(以降ネタバレ含む)

19歳の貫多というクソ野郎の泥のように濁った苦々しい青春の物語、見ていて映像の汚さや言葉の悪さ等にとにかくモヤモヤしたが、それを許容できる人は楽しめるのではないか。

とにかく貫多が不器用な上にクソ野郎である、酒と風俗にどっぷりで散財するわ、そのせいで家賃は滞納するわ、だから正二に金を借りるわ、何故か康子の手を舐めるわ・・・。

貫多は話をする時も粘着質で小説じみた言葉の羅列で話をするなど、こいつめんどくせぇと度々感じる、森山未來の演技が上手いからなのだろう(故のイライラ具合)。

ただそんな突き抜けたクソ野郎の貫多に羨ましさも感じた。自分はこれほど己の欲求に真っ直ぐなクソ野郎になることはできないと思うからである。

普通は相手の事を考えて、あれほど女性に自分の欲望をぶちまけることや他人に汚い言葉を吐く事というのはできないと思う、それをやってのける貫多は清々しい程のクソ野郎だ。

そんな貫多からは周囲は遠ざかっていく、正二は彼女が出来たことや貫多がその彼女に悪態をついた事などをきっかけに疎遠になるし、康子はある時を境にバイト先を辞めていなくなるし、仕事先ではトラブルを起こして職場を変えることになる。

すべては貫多の責任ではあると思う、そんな彼を堪能できる人はこの映画を楽しめるだろう。

 

◆総評

R15+指定もあってか悪い意味ではなく生々しい映画だと感じた、言葉も描写も物語も生々しい部分が多かった。

青春や苦しい現状にもがく姿にあんなに欲望に真っ直ぐになっていいのだろうか、本当に夢は報われないのだろうか、自分はどうやって生きていくべきなのか等々を考えさせられた。