ぐらはみのブログ~色々なんだりかんだり~

思ったことなど、色々なことを書いていこうと思います。

【アニメ映画レビュー】茄子 アンダルシアの夏 自転車レースと地元や兄弟についての大人なドラマのお話

◆題名

茄子 アンダルシアの夏(Nasu: Summer in Andalusia)

 

◆主演等

出演:大泉洋

監督:高坂希太郎

 

初めは雰囲気からスタジオジブリの作品だと思ったが違った、監督がジブリ作品の作画監督を務めていた為にそう感じたみたい。

 

◆あらすじ

主人公、ぺぺ(大泉洋)は自転車レースで地元の南スペインのアンダルシア地方を走っており、所属している自転車チームではアシスト役としてチームメイトのギルモアを勝たせるためにサポートをしている、ギルモアから「地元だからって色気をだすなよ、今日は俺の日だ」と言われるが、ペペは「大丈夫だ、うちにかぎって言えば今日は兄貴の日だ」と返した、実は今日は兄アンヘルと自分の元恋人カルメンとの結婚式の日だったのだ。

そんな複雑な気持ちの中のレースだが、その上に偶然スポンサーからの解雇を求める声が聞こえてしまったり、チームメイトのギルモアがアクシデントでリタイアしてしまったために自分が勝ちに行くことになったりと、ペペにとって精神的、肉体的に苦しいレースが続いていく。

 

◆おすすめポイント

・50分未満で話の展開も早く、サクッと見られてギュッと詰まったアニメ映画です。

・仕事について、地元について、兄弟について大人なほろ苦さを感じる映画です。

 

◆見どころと感想(以降ネタバレ含む)

短い時間の中に自転車レースの駆け引きや熱さ、自転車レーサーとしての仕事の苦しさ、ペペの地元は兄に対してのドラマがギュッと詰まっている。

自転車レースについて詳しくなくても自転車のスピード感やレースの駆け引き、後半の追い上げなど、スピード感や迫力のある映像とテレビ中継の解説でわかりやすく説明されている。

ペペは「地元は嫌だな、遠くへ行きたい」という、ペペには自転車のトップになれる才能はないと思うしペペ自身もそれを感じていると思う、それでもレーサーとして走り続けるのは地元に引け目を感じている為(地元というか兄とカルメンにか)戻りたくないのであろう。

しかしペペが茄子のアサディジョ漬けを食べるシーンや牛の看板を見たときの顔つきは地元に戻りたくはないが嫌いというわけではないと感じる、ペペは地元を邪険に扱うが地元からは歓迎される、顔には出さないがペペもそれが嬉しいようで、地元への愛は変わらずあるのだと思う。

ペペは接戦を制し見事ステージ優勝をして軽快な音楽とともにステージで祝福されるが、その姿からは純粋な喜びだけではなく、何か大人のほろ苦さのようなものを感じさせられた。

エンディングテーマ、忌野清志郎の「自転車ショー歌」は「自動車ショー歌」の替え歌で聞き覚えのあるメロディに自転車メーカーの名前が次々と出てくる、必聴である。

 

◆総評

自転車レース、人間ドラマとしてすごく魅力的な映画だった。

スッキリした映画なので、サクッと何か見たいと思ったら最適だと思う。